55: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/04/01(水) 13:22:37.17 ID:y3XyzfXm0
(研究部屋の前)
町娘「………」
コンコン
町娘「………」
コンコンコン
町娘「……………」
町娘「入りますよ」カチャ
キィ...
町娘(……あちこちに散らかった器具……)
薬屋「……」ジー
町娘(の真ん中で薬品と睨めっこしてる薬屋さん)
町娘(ここ数日でもう見慣れたけれど……この部屋元に戻せるのかな)
町娘「お昼、出来ましたよ」
薬屋「…電荷が残るか。あわよくばと思ったが、塩基部が足りない?だが…」ブツブツ
町娘「薬屋さん!」
薬屋「ん?食事か。腹は空いてない、不要だ」
町娘「そんなこと言って昨日も一昨日も碌に食べてませんよね?研究が大事なのも分かりますけど倒れたら元も子もありませんよ」
薬屋「うるさいね。いいんだよ、必要な分は男に貰ってる」
町娘「私の料理をですよね」
薬屋「…そこに居られると邪魔だ、さっさと出てってくれないかい」
町娘「……」
薬屋「まだ何か?」
町娘「父がみなさんに会いたがってまして…」
薬屋「寝たきりだった人間か」
薬屋「男が帰ってきてからでいいだろう。わざわざ私だけ顔を合わせる意味がない」
町娘(…事あるごとに男さん男さん…)
町娘「……重い女……」
薬屋「あ?」
町娘「」ハッ
薬屋「おい、今のは私のことか?」
町娘「……えぇ。この人の頭には男さんのことしかないのかなと」
薬屋「悪いか?お前に口を出される筋合いはないはずだが」
町娘「とやかく言うつもりはありませんよ。ただ……私も執念深く引き留めていればまだ機会はあったんでしょうか…」
薬屋「…どういう意味だ?」
町娘「別に……私はあなたほどの束縛は出来ませんけど」
薬屋「何が言いたい」イライラ
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