少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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14: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/03/12(木) 01:25:55.36 ID:CrbqfshB0

町娘「…男さんには反対に怪しまれているのでしょうね、きっと…」

女盗賊「んにゃ、あいつが仏頂面なのはいつものことよ。確かに最近は輪をかけてひどいけど」

女盗賊「……怪しむとか、そういう次元の話じゃないのさ。あれは、臆病なだけなんだ」

女盗賊「自分の相対するもの全部に怯えて、何も出来なくなる」

女盗賊「今の男は、意思を持って動くただのオブジェ。生きてるんじゃなくて、死んでないだけね」

町娘「何があったのですか…?」

女盗賊「ま、ちょっとね。ウチの口からは言えない」

町娘「……」

女盗賊「つまり、あいつをものにしようと思ったら一筋縄じゃいかないからそのつもりでいること!」

町娘「…?………!?」

女盗賊「しっかし男はよくモテるよ。この国は無愛想な野郎の方が好かれんのかね〜」

町娘「す、好きって…!?」

女盗賊「違った?」ニヤニヤ

町娘「っ……違いませんっ」

女盗賊「素直でよろしい」

女盗賊「あんなんでも根はいい奴だからさ。はずれ物件でないことはウチが保証したげる」

女盗賊「…ま、明日の朝までに落とすのは難しいか」ククッ

町娘「そちらを抜きにしても、後日改めてお礼が出来たらと思ってたのですが……傭兵さんとなると決まった所で働くのではないですよね…」

女盗賊「仕事も引退するだろうしね」

女盗賊「そのうち手紙でも届けさせようか?なんて──」

町娘「本当ですかっ!是非、お願いします!」

女盗賊(あ……この子本気だ)







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