101: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/04/13(月) 08:16:02.30 ID:uGTOhtcfO
ーーーーーーー
女盗賊「」スタタタッ
女盗賊(まずったね。ちょっと時間をかけ過ぎた)
女盗賊(やたら広かった割に、カプセル部屋以外めぼしい場所はなかった)
女盗賊(でもこの服……あそこに少女ちゃんが居たことは間違いない。ということは今は)
女盗賊「…!」スタ...
老師「」
女盗賊「爺!?」
老師「」
女盗賊「なんだよ、これ。血糊か?下らない冗談で驚かそうとしてんの…?」ハハ...
女盗賊(──いいや、この据えた鉄の臭いは)
老師「……む……」
女盗賊「!爺っ、生きてる!」
女盗賊「待ってな、今医者のとこへ運んでってやる」
老師「よい…女盗賊よ…」
女盗賊「何言ってんのよドアホ!下手打つなって言っといたのに!」
老師「いいんじゃよ…わしは十分に生きた…」
老師「こうしてわしのために…泣いてくれる者もいるんじゃからの…」
女盗賊「諦めないでよ…!あんたの性格はそんなんじゃ…!」ポロ..ポロ..
老師「…ふぉ…ふぉ…」
老師「お前さんを育てるのは……面倒じゃったが、それなりには楽しかったわい……」
女盗賊「やめて…聞きたくない…!」ポロポロ
老師「わがままは変わらんのう……」
老師(わしの生き様は…とても褒められたものではない。大なり小なり間違えてきた)
老師(じゃが…この子を育て上げたことは……正しかったと信じたいの…)
老師「…そうじゃ……青年を頼んだぞ……」
女盗賊「青年…?」
老師「……まだまだ未熟者…じゃて…」
女盗賊「分かったから…!もう喋んないで…止血出来ない…!」
老師「……」
老師「……自由に……生きるんじゃぞ……」
女盗賊「…爺…?ねぇ、爺?」
老師「」
女盗賊「………」
女盗賊「………」
117Res/142.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20