【アイマス ×鬼滅】千早「プロデューサーは笑わない」
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名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:59:15.94 ID:18fKymV0O
「すまない、これでどうだろう?」
「…えぇ、ちょうどいいです」
本当はびちゃびちゃだったけれど、多分これ以上は不器用な彼には不可能だろう。ここは嘘をつくことにした。
42
:
名無しNIPPER
2020/03/10(火) 23:59:53.85 ID:18fKymV0O
「それでは俺はここで…」
「帰っちゃうんですか?」
「あぁ、女性の部屋にいるのはよくない」
変なところで真面目なんですね。いえ、本人からすればずっと大真面目なのでしょう。
以下略
AAS
43
:
名無しNIPPER
2020/03/11(水) 00:00:33.78 ID:uJzZqS4BO
残されたのはびちゃびちゃのタオル。昔、優が看病してくれた時のことを思い出す。小さい手では絞りきれなくて、びちゃびちゃのままおでこに置かれたことを思い出す。まるで、私が不治の病にでも罹っているかのような不安そうな目も今のプロデューサーそっくりだった。
「あ、弟みたいにって…そういうこと…?」
胡蝶さんのアドバイスが的確だったことに驚きながら、その日は目を閉じた。
44
:
名無しNIPPER
2020/03/11(水) 00:01:08.45 ID:uJzZqS4BO
「冨岡ァ!?テメェ、領収書はさっさとだせやァ!」
あれから数日が経ち、私の風邪もすっかりよくなった。プロデューサーは同じプロデューサーの不死川さんに怒られている。
「落ち着け、不死川、とらやのおはぎをやろう」
以下略
AAS
45
:
名無しNIPPER
2020/03/11(水) 00:01:42.81 ID:uJzZqS4BO
「まぁまぁ、不死川さん。冨岡さんのドジっ子は今に始まったことではないですし…」
「今になっても治らないことが問題だろォがァ!」
「俺はドジっ子ではない」
もう無茶苦茶だ。しょうがない、助け船を出しましょう。
46
:
名無しNIPPER
2020/03/11(水) 00:02:16.32 ID:uJzZqS4BO
「すいません、不死川さん。けれど、義勇さんの言い分も聞いてあげてください」
「あぁん!?これ以上ねェくらい聞いてるだろうがァ!」
「不死川は気が長いんだな…」
「あぁん!?」
「もう!義勇さんは黙っていてください!」
以下略
AAS
47
:
名無しNIPPER
2020/03/11(水) 00:02:50.71 ID:uJzZqS4BO
「ねぇねぇ、亜美?」
「ん?どったの真美?」
「千早お姉ちゃん、ぎゆぎゆのこと『義勇さん』って呼んでるね」
「ね、気づいてんのかな?」
「気づいてないんじゃない?」
48
:
名無しNIPPER
2020/03/11(水) 00:03:25.30 ID:uJzZqS4BO
「そっかー…それとさ…」
「うん…」
「『義勇さん』って呼んでる千早お姉ちゃんを…しのしのがすっごい目で見てるね…」
「うん…まん丸だね…」
「気づいてんのかな?」
以下略
AAS
49
:
名無しNIPPER
2020/03/11(水) 00:06:16.94 ID:uJzZqS4BO
「しのしのがぎゆぎゆのこと好きなことくらい、顔見たらわかるのにね」
「ミキミキが兄ちゃん見る時と同じ顔してるYO!」
「けど、わかんないか…」
「そーだね、千早お姉ちゃんだもんね」
「そーだね、ぎゆぎゆだしね」
50
:
名無しNIPPER
2020/03/11(水) 00:06:48.24 ID:uJzZqS4BO
「大事なことは言わないし…」
「すぐに一人で抱え込んじゃうし…」
「真面目がすぎて変なことやっちゃうし…」
「「似た者同士だもんね」」
終わり
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