中野四葉「私はより多くの人を救います」上杉風太郎「それになんの意味がある?」
1- 20
4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/07(土) 17:29:59.80 ID:5UAoJkSUO
「結構、面白かったな」
「はあ……そうですか」
「今回は一花が声を当てたキャラも死ななかったし、これであいつもまた有名になるな。なにせ、すげー声がいい。声優一本でも食っていけるんじゃないかってくらい、良かったぜ」
「はい……そうですね」

帰り道、残ったポップコーンをもしゃもしゃ頬張りながら、私は生返事を繰り返します。
映画自体はすごく面白かったですし上杉さんが楽しめたのなら何よりですが、上映前の彼の選択の衝撃が尾を引いていて、頭が真っ白です。

「どうした、四葉」
「別に……なんでもありません」
「何か言いたいことがあるならはっきり言え」

上杉さんは優しい方ですが、デリカシーに欠ける人で、思わずむっときた私はつい声を荒げ。

「上杉さんもあの映画もおかしいです!」
「何がおかしい?」
「だって! 世界よりもヒロインを選ぶなんて! それでどれだけの人が迷惑すると思っているんですか!? 絶対ありえませんよ!!」

世界よりもヒロインを選ぶ。
その選択は美しくあっても正しくない。
そう私は思うし、事実、その通りの筈だ。
それを彼がわかってくれないのが、むかつく。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
15Res/14.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice