【アイマス ×鬼滅】しのぶ「多分よくある血鬼術」
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42:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:08:59.27 ID:0WI24RkPO
「しのぴょん気付いてる?ぎゆぎゆからかってる時からずーっと恋する乙女の顔してるよ?」
「ひゃい!?そ、そんなわけないじゃないですか!」
あり得ません!あり得ません!確かに私はよく冨岡さんをからかいますが!それは冨岡さんがからかいやすいからだけであって…
43:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:09:33.53 ID:0WI24RkPO
「へ…は…え…?」
私の脳内はいっぱいいっぱいで、口からは変な声しか出てきません。この分だと、顔は真っ赤になっているのでしょう、心なしか暑いです。
「あーぁ、なんか悔しいなぁ…」
44:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:10:01.34 ID:0WI24RkPO
「いやぁ、でもしのしのが実はウブウブだったとは…」
「いやぁん、乙女〜」
「くっ…」
とうとう二人にからかわれだしました。からかうのは私の十八番。このままでは私の沽券に関わります。
45:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:10:33.75 ID:0WI24RkPO
「わわわわ、私は…冨岡さんのことは…別に…」
「え?そうなの?」
「ぎゆぎゆは?」
「俺は胡蝶のことは好きだぞ?」
「もう黙っててください!」
46:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:11:08.56 ID:0WI24RkPO
「ほら、行きますよ!謝るんでしょう!」
「ん…」
私はとにかくその場から逃れたくて、冨岡さんの手を掴み、如月さんのもとへと向かいました。途中で亜美ちゃんと真美ちゃんが囃し立てるような声を出していましたが、それには目もくれずに走りました。
47:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:11:38.15 ID:0WI24RkPO
「もう!冨岡さんのせいですよ!」
「…すまなかった」
「…どうせわかってないんでしょう?」
「…いや、しかし…」
「はぁ…いいですよ、もう…慣れましたし。ほら、如月さんのところへ行きましょ…」
48:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:12:04.66 ID:0WI24RkPO
「その…本当にすまない…俺は…話があまり上手くない…」
「…知ってますよ」
「他人の気持ちも…わからないことの方が多い」
「…それも知っています」
「だから…その…胡蝶に…友人を辞められてしまうのは…とても嫌だ」
49:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:12:38.56 ID:0WI24RkPO
「胡蝶…すまない…」
あぁ、もう!雨に濡れた子犬みたいに謝らないでください!大人でしょう貴方!
「…いいですよ、もう気にしていませんから」
50:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:13:04.78 ID:0WI24RkPO
「…本当か!」
「えぇ、本当です。もう怒っていません」
「ありがとう…これからも友人でいてくれるんだな…」
この人どれだけ友達居ないんですか…いえ、別にわかってはいましたよ?でも、『友人』ですか…
51:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:13:32.12 ID:0WI24RkPO
「…やっぱり許しません」
「なっ…」
心底『何故だ…?』という顔ですね。うふふ、亜美ちゃん、真美ちゃん、見てください。ほらね?冨岡さんは面白いでしょう?
52:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:13:58.74 ID:0WI24RkPO
「うふふ…嘘ですよ、からかっただけです」
「…」
冨岡さんは、少し怒ったような顔をして、けれどもホッと小さく安心したようなため息をついた。
わかっていますよ。私も貴方も、そんなことをしている暇はないことぐらい。姉の仇を討つまでは、例えそんな日が来なくても色恋に現を抜かす時間はありませんよね。
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