【アイマス ×鬼滅】しのぶ「多分よくある血鬼術」
↓ 1- 覧 板 20
27:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 21:56:45.58 ID:0WI24RkPO
「真美たち、のぶりんのこと大好きだから…少しでもフレックスできたらなぁ…って」
「それを言うならリフレッシュですね」
相変わらず、あだ名は適当でしたけれど、その言葉から、表情から、声色から、私のことを思ってくれているのが伝わりました。優しい子たち。きっと、二人をこんなにも優しくしたのは、彼女たちが大好きだというその人なのでしょうね。
28:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 21:57:55.21 ID:0WI24RkPO
「亜美たちは、しのぶんの本当の笑顔を引き出したいんだけどさ…」
「いやはや、うまくいきませんなぁ…」
「本当の…笑顔…」
それは元の時代でも度々言われていたことでした。…主に肝心なことには全く気づかない朴念仁のくせに、余計なことばかりに気付いて口にする水柱の方とか…。けれど間違ってはいません。この笑顔は姉の笑顔。私の笑顔でなくたって、それが一番美しい。二人もきっと事情を知ればわかってくれるはず…。そう思って口を開こうとしたその時でした。
29:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 21:58:26.90 ID:0WI24RkPO
「胡蝶…」
「…なんでしょうか?」
噂をすればなんとやら、そこに居たのは某水柱こと冨岡さんでした。噂とは言いますが、私心の中で考えただけですよ?地獄耳にもほどがあります。どうしてこの人は、いつもいつもこんなタイミングでやってくるのでしょう…。
30:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:02:01.65 ID:0WI24RkPO
「…いや、やはりいい。すまなかった」
「いやいやいやいや、勝手に自己解決しないでくださいよ!気になるじゃないですか!」
「しかし…胡蝶も忙しいだろう…」
日頃から歳下のくせにからかってくる私に助けを求めるほど困っているのに、結局は私のことを考えて相談するのを躊躇する。そういう不器用な人なんです。大方今回もその不器用さでトラブルになっているんでしょう。
31:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:02:30.08 ID:0WI24RkPO
「えぇ、とーっても忙しいです。けれど聞いてしまったら気になって夜も寝られません」
「えぇ!?こちょぴょん三日徹夜してたのに!?」
「義勇お兄ちゃんのせいで今日も眠れないの!?」
「うっ…」
32:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:03:01.43 ID:0WI24RkPO
「ほら、観念して話してください。何があったんです?」
と冨岡さんに聞く。まぁ、この時点でもう候補はいくつかに絞られているんですが…
「如月を怒らせてしまった…」
33:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:03:35.70 ID:0WI24RkPO
「まぁ、千早お姉ちゃんは気むづかしいとこあるかんね」
「亜美ちゃん、それを言うなら『きむずかしい』ですよ」
我ながらよく気付いたものです。これも信頼関係のなせる技でしょうか。
34:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:04:18.43 ID:0WI24RkPO
「それに関係ありません。多分悪いのは冨岡さんです」
「おぉ…」
「容赦ない…」
にっこり笑顔でそう言ってあげました。そもそもが日頃からコミュニケーションをこちらに委ねすぎなんですよ、冨岡さんは。
35:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:04:52.55 ID:0WI24RkPO
「それが…理由が全くわからない…」
「え?そんなことある?」
「千早お姉ちゃんはたしかに気難しいかもだけど、最近は滅多に怒らないし…」
二人とも、冨岡さんの言葉を真に受けすぎですね。おそらくですが、この後の言葉を聞いたらひっくり返るのではないでしょうか。
36:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:05:33.42 ID:0WI24RkPO
「…いつから怒ってるんですか?」
「衣装合わせをしていて…胸回りをもう少し細くした方がいいと言ってからだ…」
ドンガラガッシャーン
37:名無しNIPPER
2020/03/05(木) 22:06:04.94 ID:0WI24RkPO
「それじゃん!」
「千早お姉ちゃんにそんな話題はタブーだYO!」
「そうなのか?…いや、しかし、サイズが合っていないのは…」
「そんなの後でこっそり直してもらうとか!いくらでもやり方あるっしょ!?」
「そーだYO!義勇お兄ちゃん、そんなんじゃ嫌われちゃうよ?」
55Res/22.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20