【まちカドまぞく】桃「美味しくなったご飯」
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5: ◆h.mZWDiaaQ[sage saga]
2020/02/21(金) 21:20:36.64 ID:5P/H/ATr0


ある日を境に姉は姿を消した




食べる専門だった私は食べる側のことはできても、作る側の料理をすることができなかった
姉がたまたま作っていた作り置きを少しずつ消費していく日々…


そんな作り置きもあっという間に底をついた


姉を探してあちこち走り回り、何か食べてる暇なんかないと思ってはいても体が栄養を求めてお腹を鳴らす

何か食べるものはないかと家の中を探し回ると、災害用保存食と書かれた大きな箱をみつけた
箱の中をみると何個か減っているうどんがあった




「災害用保存食って書いてあるのに、食べちゃってもいいの?」

「大丈夫、大丈夫!!買い物し忘れて家に食べる物がない今は災害時と同じだから!」




そんな会話を思い出す

姉はいない…家に食べる物は他にない…だから今は災害時と一緒……
姉の言葉を借りて、心の中で言い訳を誰かにしながらお湯を注ぐ

いつもなら向かいにいるはずの姉の姿はなく、ぽつんと1人で食べたうどんはまずかった






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