工藤新一「お前、案外可愛いとこあるよな」宮野志保「か、かわっ……!?」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/18(火) 23:37:51.61 ID:5ksJ/A01O
「ところで、工藤君」
「なんだ、新しい事件か?」
「事件というほどのことではないけど」

このまま私だけが照れているのはあまりに損だと思って話題を打ち切ると謎に飢えた彼が物欲しそうに事件をねだるので、提供してあげた。

「今朝方、毛利所長に口酸っぱく、朝の10時から昼の2時過ぎまではこの事務所から出るなと言われたのだけど、どうしてなのかしら?」
「おっちゃんがそんなことを?」
「ええ、工藤君にも伝えるようにと」

別にわざわざ伝える必要はなかった。
彼は基本、この毛利探偵事務所に篭りがちだ。
安楽椅子探偵の如く、難事件を解決している。
しかし、奇妙と言えば奇妙なのもまた事実。
故に尋ねると、名探偵はにやりと口角をあげ。

「まるで、赤毛同盟みたいだな」

言われて気づく。はっとする。
たしかに、シャーロック・ホームズの冒険に収録されている短編小説、赤毛同盟と似ている。
というか、指定時刻がまったく同じだ。

「あの短編小説と何か関係があるのかしら?」
「いや、おっちゃんのことだから読んですらいねーだろ。あの人は江戸川乱歩派だからな」

そう切って捨てるも、彼は何やら考えて、やはり口元はにやりと笑んだまま。少々不気味だ。


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