貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」
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985: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2020/07/11(土) 20:27:30.47 ID:gYCbcSsI0


貴方「そういえば、巴さんやキュゥべえが言ってたっけ。俺たち以外は基本的に使い魔を倒さないって」

まどか「うん……言ってたね。グリーフシードを落とさないからって。杏子ちゃんも少し前まではそうだったんだっけ」

貴方「鹿目さんはそれ、どう思う?腹立たしく思ったりする?」


 使い魔を倒さないっていうのは、つまるところ自分さえよければいいって考えともとれるわけで。

 まっすぐに使命を受け入れて正義の味方やってる側としては、正直どうなんだと思ったりもする。


まどか「うーん……他の人がそう考えるなら強制はできないかな。同じ立場の仲間同士で争うことのほうが嫌だから」

まどか「でも、他の人がどうだってわたしは使い魔も魔女も倒すよ。わたしたちはそれでいいんじゃないかな?」

貴方「そうだね。違う意見を受け入れさせようとしたら、結局争うことになるんだもんな」


 ……今のでなんとなくわかった気がした。

 鹿目さんはあれこれと強く主張を押し付けることはしない。けど、ちゃんと自分の意見は持ってるんだ。


貴方「鹿目さんってしっかりしてるんだね。ちゃんと考えてるっていうか」

まどか「えっ、そうかな……それほどでもないよ」

まどか「でも……。わたしにとって魔法少女になれたことは誇りだから」

貴方「魔法少女になったこと自体が?」

まどか「うん。わたしって、魔法少女になるまで平凡だし何のとりえもないし、人の役に立てることなんてないって思ってたから」

まどか「今はこんなわたしでも誰かを助けることが出来るのがうれしいんだ。だから、精一杯頑張りたいなって」


 力強い意気込み。同時に感じたのは、少し卑屈に思える自己評価の低さだった。

 魔力の反応もかなり近づき、居場所の目処も立ってきた。使い魔相手とはいえ変なミスをして苦戦したりしないようにしないと。


まどか「結界はそこだね!」

貴方「ああ。変身しよう」



 ――――使い魔の潜伏する場所を突き止め、戦い始めてからは早かった。

 それほど数もいなかったし、逃げようとする使い魔も二人がかりで仕留めてすぐにもとの道に戻ってくる。





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