貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」
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969: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2020/07/05(日) 19:44:31.24 ID:7R6Jf3os0


 雪は昨日の夕方あたりから降りはじめ、朝起きたら晴れ空の下に積もっていた。

 ……昨日はまっすぐ帰って正解だった。


 この前気軽に話しかけてと巴さんに言われたのもあって、

 身体を温める魔法や寒さを和らげる魔法がないかどうかをテレパシーで聞いてみたが、

 『魔力を身体に纏うようにしてみたら?』ととても感覚的なことを言われた。


 授業中にこっそり試してみたら、コントロールを失敗したのかとても暑く――というか、熱くなってしまった。


 魔力の感知にも長けている暁美さんには気づかれた様子だったが、身体から謎の熱気を発していたら契約者じゃない人にも気づかれかねない。

 慌てて解除した。だが少なくとも寒さはなくなった。

 どうしようもなく寒い時に瞬間的に身体を温めるには悪くないかもしれない。


 ちなみにもう一つ、『寒さを和らげる魔法』のほうだが……――。


マミ『――戦ってる時って、集中すると痛みを抑えることができるじゃない?』

貴方『巴さんも怪我することあるんですね……』

マミ『最近はないけど前は一人だったし、私もいつも無傷とはいかないわ。特に最初のうちはね。そこそこ大きな怪我を負うこともあったから』

マミ『でも、痛いからってくじけていたら、もっと酷い目に遭って殺されてしまうのよ。痛みを感じることすらできなくなる』


 幸い、俺はそこまで大きい怪我をした経験はなかった。だからいまいちピンときていない。

 思わぬところで出てきた深刻な話――『殺される』という物々しい単語に、思わず唾を飲む。

 それからまた一転して、話は元の軽い調子へと戻ってくる。


マミ『……だから、寒さを和らげるなら、もしかしたら応用できるかなあって』

マミ『無理矢理感覚の伝達を妨げる物質でも出してるのか、脳内麻薬でも出してるのか、魔法とは関係なく生理的なものなのかもしれないけど』

マミ『医学の知識はないから詳しいことはわからないわね』


 しかしさっきの話のインパクトはまだ引きずっていた。

 ……巴さんはずっと死の恐怖と隣り合わせで戦ってきたんだ。




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