タツマキ「サイタマにもチョコを渡したの?」フブキ「ええ、義理だけど……」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/14(金) 23:49:51.33 ID:bFVACeXFO
「はい、お姉ちゃん。いつもお疲れ様」

その日、大陸から海を越えて上陸してきた怪人ウイルスマンとの死闘を終えた私は、荒波が打ちつける埠頭で妹のフブキに出迎えられた。
可愛くラッピングされた包みを見て、気づく。
そう言えば、今日は2月14日。バレンタインだ。

「ありがと、フブキ。いつも悪いわね」

感染を防ぐために展開していた超能力のバリアを解き、有り難く贈り物を受け取る。
フブキは感染予防の為に装着したガスマスクを取り外し、端正に整った顔立ちを見せ微笑む。

「いいのよ。今年は沢山作ったから」
「そうなの? ちなみに誰に?」
「知り合いになったキングと、ジェノスと、バングさんと、それからまあ一応……あいつにも」
「サイタマにもチョコを渡したの?」
「ええ、義理だけど……」

所謂、義理チョコだとフブキは言う。
それにしては妙に顔が赤い。これはいけない。
私はすぐさま妹の周囲にバリアを展開して閉じ込めてから、辺りに飛散したウイルスの除染をしていたヒーロー協会の職員を呼び寄せた。

「私の妹がウイルスに感染したみたいだから、大至急隔離して潜伏期間中の経過をみて頂戴」
「ちょっと、お姉ちゃん!?」
「フブキ、悪いけどあなたの出番は終わりよ」

さあ、それでは赴くとしよう。新たな戦場へ。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/14(金) 23:51:33.98 ID:bFVACeXFO
「さてと……どうしたもんかしら」

急ぎ自宅マンションに戻った私は、調理場という名の戦場に降り立ち、怪人チョコレートマン相手に悪戦苦闘しながらも辛くも勝利した。

「よし……出来た」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/14(金) 23:52:59.55 ID:bFVACeXFO
ピンポーン。

ピンポーン、ピンポーン。

ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポーン。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/14(金) 23:54:45.88 ID:bFVACeXFO
「ちょ、ちょっとあんた、どうしたのよ!?」
「げほっ……誰だよ、お前。N◯Kの集金ならお断りだぞ。テレビはあるが、NH◯は観ない」
「フブキの姉のタツマキよ! 忘れたの!?」
「ああ……あの、ノーパンの」
「余計なことは忘れなさい!」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/14(金) 23:56:20.61 ID:bFVACeXFO
「ほら、サイタマ。これでいい?」
「ああ……だいぶ、楽になった」

戦闘服のスリットが入ったワンピースをたくし上げ、私はサイタマの熱い額にお尻を乗せた。
なんか変な感じ。お尻が熱くてムズムズする。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/14(金) 23:56:58.87 ID:bFVACeXFO
「ねえ、サイタマ。それって、どういう……?」
「ぐぅ……」

寝てるし。
本当に勝手な奴だ。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/14(金) 23:57:39.52 ID:bFVACeXFO
「先生! ご無事ですか!?」
「ん? なんだ、ジェノスか……おはよ」

翌朝、サイタマはジェノスに叩き起こされた。
ジェノスは病床のサイタマの為に、今流行りのウイルスに効く特効薬を探していたらしい。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/14(金) 23:58:23.45 ID:bFVACeXFO
「もしかしてお前、食った?」
「いえ、まさか。ご冗談を」
「そうか……なら、いいんだ」

仄かに口に残る、タツマキがウイルスを撃退した際に手に付着したワクチン入りのチョコレートの甘みに首を傾げつつも、この芸術作品をあとで美味しく頂くことにしたサイタマを見て。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage]
2020/02/15(土) 00:15:06.39 ID:O2pXgZiQ0
ガイジ[ピーーー]


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