23: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:06:04.34 ID:CDwt0mRk0
* * *
ぼくの生活は途端に輝きを帯び始めていた。光の粒子を纏い始めていた。
ぼくの自覚の薄いままに。
どうやら先日のテレビ放送は随分と諸処に影響を与えたみたいで、ツイッターを初めとするSNS界隈は、俄かに騒がしくなっていた。
フォロワーは倍増。フォローの申請が鳴りやまない。リツイートもリプレッションもエンゲージメントも見たことがない数字を表示している。
未曽有の事態だった。質的にも、量的にも、最早炎上ではなかった。ぼくはここにきて、超満員の甲子園球場、そのピッチャーマウンドに立っていることに気づいてしまった。
スポットライトが当てられて、みんながぼくの一挙手一投足を見ている。ばかりでなく、期待さえしている。
あぁ、「バズる」とはこういうことなのか、と思った。
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