2: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 00:37:36.99 ID:CDwt0mRk0
Pサマはちらり、ぼくと、そしてテレビを一瞥すると、またすぐにモニターへと視線を戻した。
「なんかさー、ぼく、ディズニー映画ってそーゆートコが嫌いなんだよね。綺麗ごと言ってれば全部丸く収まる、みたいなさー」
「それ、SNSで発信するんじゃねぇぞ」
「え?」
ぼくの指は止まらない。ツイートボタンを既にタップしている。
「……Pサマ、ごめん」
「おい、千川ァ」
「なんですか?」
優しい声音のちひろさん。……必要以上に。
普段から物腰の柔らかなちひろさんが、柔らかすぎる時は、逆に必死に自制している時だ。ぼくはよく知っている。知りたくなかった。
「最近の若ェのってのは、学校でメディアリテラシーとか学ぶんじゃなかったのか」
「いまさら言いますか? それ」
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