【禁書安価】垣根「はじめましてだな、一方通行」一方「誰だオマエ…?」
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125: ◆ocnT.96ZZU[saga]
2020/02/10(月) 17:02:20.46 ID:iSg6rMLr0
垣根「そして、その当然の帰結としてお前との戦いは避けられないだろうな」

垣根「だから一方通行……俺がテメェと次会うのは、悪人の俺だ。記憶が仮に戻らなくても、悪人としてテメェに立ちはだかる」

 自殺的行動だった。

 名もなき男は自分という存在を消すために、今までの思い出を消すことも厭わずに、あっさりとその道を選んだ。

 これは“彼”を消すための道。

 向かう先は地獄。

 『垣根帝督』として復活するということは即ち彼の死を意味していた。

垣根「その時、白黒つけよう、一方通行。垣根帝督と一方通行の運命はそこで終止符だ。……屑同士終わりのターミナルへと向かおうじゃねぇか……だから今日はこれだけだ」

 被写体を撮影する音が無人の操車場に響く。

 垣根はそこで一方通行に背を向けた。

 もしかしたら今の自分としては、二度と会うかもしれない存在。

 記憶なんて取り戻す方法なんて知らなかった。だから、今の自分の考えを現実にするのは難しいとは分かっていた。

 それでも、これが最期のように思えた。

 ただの直感だ。

 だが、その直感が今は頼りあるものにしか思えなかった。

 戦いにより荒んだ操車場には、一方通行だけが残った。

 運命の賽は投げられた。



──これは垣根帝督と一方通行の物語。


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