スタンガン娘「観念しなさい!」テロリスト「ま、待て! 私は君を助けに……!」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/28(火) 22:38:45.75 ID:wSMTfuWsO
「いま帰ったよ」
「……おかえり」

人権団体に引き取られてひと月が経った。
私の暮らしは施設の頃とあまり変わらず。
三食きちんと食べて、しっかり寝ていた。

「たまには外に出てみたらどうだ?」
「出て、何をするのよ……」

施設に居た頃とは違って、外出は自由だ。
さりとて、用事が見当たらないから困る。
せめて仕事があれば、出勤が出来るのに。

「好きに遊んでくればいい」
「……やだ」

この人は私に仕事を与えようとはしない。
その理由は明白だ。私に適正がないから。
秀でた才覚がない人間に仕事はないのだ。

「じゃあ今度、映画でも観に行こうか?」
「……部屋で観たい」
「映画館のほうが楽しいよ」
「部屋がいいのっ」
「はいはい。わかったわかった」

ことあるごとに私を外に出そうとしてくる。
けれど私は外に出たくなかった。自分が嫌。
街には労働者が沢山居て劣等感に苛まれる。
だからつい、こうして駄々を捏ねてしまう。


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