【安価とコンマ】自分の手で切り開く幻想郷生活七日目
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842: ◆z07gL4YySg[saga]
2020/03/08(日) 00:54:30.43 ID:oSsivXTf0
「……なぁ、イナバ?」

「は、はい?」

旦那様の胸から顔を上げて、その顔を見る。

「…………私は死んで、魂だけの存在になったとしても。ずっとずっと、君のことを愛している」

「わ、わらわだって……旦那様のことを、愛しています……!」

「その想い、とても嬉しいよ――だから、私のために暴走するようなことは、しないでほしい」

「……」

「辛く、苦しく、恨みを募らせて、復讐に走ることもあるだろう。だけど――私は、ずっと君のそばにいるから」

「…………」

「どんなに変わろうと私は君を愛している。だから、私に縛られるように、生きないでほしい」

自分の為に、生きてほしい。

「君は、とっても可愛くて美しいんだから――――ね?」

「ふ、ふふふ……こんな時でも、旦那様は……恥ずかしい、ですよ」

「そんな顔も素敵だ――じゃあ、これでおしまいだ。もともと、こんな風に話せるはず、ないんだからな」

「…………」

「もう一度言おう。私は、君のことを本気で愛しているよ――なぁ?八十神」

優しい笑顔で、旦那様はそう言って――――。

「ええ、私も――――八十神・優曇華院・イナバは。愛していますよ。貴方のことを」

――――意識が、消えていった。


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