54: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:58:08.70 ID:W4W9+UtG0
「わかってるなら……」
「うん。お礼を言わせて、ありがとう」
「今日は意外と正直だじぇ、気持ち悪い」
「気持ち悪いって、どういうこと?」
「口が滑って本音が出ただけだじぇ。とにかく、撤収するからバイバイ!」
「待ちなさい。言いたいことを言ってないわ」
「何?手短に」
「難しいの、あそこで起こる問題を解決するのは。積み上げて来た土地の力は独特で、多感な時期の少女がたくさんいるの。その意味は知ってるわよね?」
「知ってる」
「強い力で介入したら、均衡が崩れる。積み上げて来た歴史も価値も無くしてしまう」
「だから、中の人の嘘つきさんにお願いしたんだじぇ」
「上手く行ったからいいけれど、危険すぎるわ」
「じゃあ、どうするの?」
「卒業までには」
「具体案なしに聞こえる、まっ、信じるじぇ」
「体調に問題がなければ、ね。もしも、私がダメになったら……後はお願い。でも、無理矢理は駄目だから」
「だ・か・ら、早く戻れって行ってるんだじぇ」
「わかった」
「どいて。みんな、出発するじぇ!」
「うん、ばいばい」
キャンピングカーとキッチンカーを見送って、4年目の高校生活を送ることになった学園へと戻る。まずは、お人形さんにプレゼントするお洋服、ちゃんと準備しないとね。
おしまい
55Res/100.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20