男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]
2020/08/10(月) 21:16:36.75 ID:HsNCgYnu0
ろうそくだけがここでは太陽の代わり。太陽の光すら入らないこの場所。
うす暗くてじめじめしてるこの場所は嫌い。
だけど冷たい鉄の檻が私をここに閉じ込める。
「なんで、なんでこうなったのかな」
小さい頃。私の世界に太陽はなかった。
地下室だけが私の世界で、そこには私と神父さんしかいなかった。
そして神父さんが教えてくれることだけが真実だと思ってた。
だから外の世界はとっても怖い場所。女神様が守ってくれるこの場所にいないといけないんだって、そう思ってた。
だけどある時、神父さんは私が外に出ることを許してくれた。15歳になったから、立派な大人として認めてくれた。
初めて出た外はとっても眩しかった。動いたことなんてほとんどなかったし、太陽がとっても暑かったから教会からちょっと離れただけで疲れちゃって木陰で私は休んでた。
その時、先生に出会ったんだ。
私が見た、神父さん以外の初めての人間。
外の世界はとっても怖いって聞いてたから、もしかすると悪い人なのかもしれないって怖かった。
だけど好奇心はそれ以上に強くて、おっかなびっくりで私は先生に声をかけたんだ。
あの時の先生の驚いた顔、面白かったな。いきなり声をかけたからびっくりしちゃったのかな。
でも先生はすぐに私を受け入れてくれて、いろんなことを教えてくれて、美味しいものも食べさせてくれた。
それくらいで簡単に良い人だなって思う私はおかしいのかな。
「寒いよぉ」
外は暑いのに、ここは冷たい。与えられた布団をかぶっても冷たさが私の体を芯まで冷やした。
なんでだろう。昔はこんなことなかったのにな。
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