男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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447:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/08/10(月) 20:20:10.09 ID:HsNCgYnu0
「おかしいな。いつもならこの時間には来てるはずなのに」

太陽は真上を少し過ぎたころ。いつもならこの時間にはスズシロさんが待ってくれているはず。

もしかして体調でも崩したのだろうか。

すれ違いになるかもしれないけど、一人で教会にいこう。

「夏風邪でも引いたのかな。あのスズシロさんが体調を崩すなんてめずらしい」

なんだか寂しい一人道を歩いて教会へと向かう。

手土産は持ってきてないことに文句言われそうだなぁ。病気でもきっと元気なんだろうなと思うのは偏見だろうか。

教会は小高い丘の上にある。やっぱり一人だと大変さしか感じないな。いつもスズシロさんと話しながら来てるから大変さなんて感じない。

………随分とこの世界に、スズシロさんに馴染んでしまったものだ。

「こんにちは。神父さん」

「あぁ、こんにちは先生」

礼拝堂の前、箒を持った神父さんがいた。神父さんにスズシロさんのことを尋ねる。

「スズシロなんですが、昨日から帰ってないのでてっきりあなたのところに泊っているのかと」

「! 昨日、教会へ送っていったんですが」

「どこに、行ってしまったのでしょうか。まさか亜人に………」

亜人の仕業。でないと言いたいけどこの時代の亜人には野盗なんかが多い。

人さらいだっていないとは言えない。

戦火から免れていたのは運がいいだけ、だったのかな。

「探してきます」

「えぇ、よろしくお願いします。私は帰ってくるかもしれないのでここで待ってます」

「はい」

スズシロさん………

また明日って言ったじゃないか。


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