男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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292:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/06/24(水) 19:58:45.17 ID:dDHgWeuG0
男「ずずー。美味しいねこのお茶。いつ買ったの?」

メイド「先週安くなっていたので購入しました。あ、ご主人様にそのようなものを飲ませてしまい申しわけありません」

男「いやいや。そういう風にお金を使えるって大事なことだよ。それに僕は美味しければ十分だから」

男「で、もしかしてメイドちゃん。被虐姉さんのこと嫌い?」

メイド「………はい」

男「そっか。それは……彼女の家の事情を知っているからかな?」

メイド「スラムでは、有名な一族でしたので。特に『被虐の女王』の名は」

メイド「直接かかわっているわけではありませんが、彼女が今まで『被虐の女王』にしてきたことを考えれば、好意的に接することは、難しいです」

男「そっか。そうだよね…」

男「僕が間違っているのかな。彼女は今まで被虐娘ちゃんにひどいことをしてきたのかもしれない」

男「でも、助けてほしいって言われたんだ…」

メイド「………私もご主人様に助けられた身です。ご主人様のお優しいところは素晴らしいことだと思っています」

メイド「ですが、そのご主人様は、いささかお優しすぎます。この世の中にはどうしようもなく悪い人がいます」

メイド「きっとご主人様はそのような方ですら受け入れてしまうのでしょう」

男「………かもしれない」

男「でも、もっと僕がしっかりしてればって後でいっぱい考えてしまうんだ」

男「だから僕は自分ができることは全部やりたい。今だってずっと考えてるんだ」

男「学園で殺された人たちのこと、リンネさんのこと、ヒダン君のこと」

男「それに、僕を慕ってくれる人たちが変わっていくこと」

男「僕が頑張ればその人たちがもっと幸せにできたんじゃないかって」

男「でも結局僕はいつも失敗ばかりで、間違ってばかりで。そのくせ逃げるのが怖くて、手を出してしまって」

男「八方美人だってのはわかってる。呆れられてるのも知ってる。でも僕は僕は」

男「皆が幸せになってくれないと幸せになれない。そんな強欲なんだよ」

メイド「………ご主人様」

メイド「貴方がそう望むのなら、私もこの命を懸けて付き添うまでです。ですから」

メイド「被虐姉がどんなことをしてきたかを知って、それでもなお受け入れるというのなら私はもはや異を持ちません」

男「ありがとう。メイドちゃん」

メイド「いえ。私はあなたのメイドですから」


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