魔法少女アレイスたん☆マギカ
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27:マミさんの容姿の描写はWikipediaを参考にしました。[saga]
2020/01/24(金) 18:37:58.75 ID:PJx/UWFe0
 アレイスターは魔術師を潰すべく、体を闇に溶かしていった。
 路地裏は学園都市と違い、生ゴミや空き缶等のゴミが綺麗に掃除されており、路地裏だというのに全く不快感を感じさせないものだった。だが、そういったゴミ類とは違うねっとりとした闇の匂いが鼻につく。夕陽の消えかかった暗い路地裏をアレイスターは躊躇なく進んでいく。
 路地裏の角を曲がり少ししたところで、アレイスターは“異臭”を嗅ぎ取った。
 ...血だ。
 恐らく動物の血を使い魔法陣を描いているのだろう。先へ進むごとに血の匂いが強くなってくる。
 魔術師の狙いは分からないが、禁止されている動物の血を使って大雑把な術式を組み上げていたり、いくら路地裏とはいえ人払いもせずにこんな大胆に魔術を仕掛けるとはとんだ大物か三下のどちらかだろう。...恐らくというか十中八九後者だが。
 血の匂いがどんどん濃くなっていっているところから魔術師はすぐ近くにいるだろう。
 魔術師の何かを唱える声も聞こえてきた。
 角を曲がってすぐそこに、魔術師はいた。
 真っ黒いローブを顔深くまで被り、右手には巨大な銀の杖、左手には古ぼけた一冊の本を持っている如何にもなヤツだった。更にいえば傍らには鳥の死骸もある。あれで床に魔法陣を描いたのだろう。
 アレイスターがすぐ近くにいるというのに魔術師は詠唱で気付いていないらしい。
 とんだ大間抜けだ。人払いもせず、アレイスターの気配にも気付けず、三下中の三下だ。それともこの世界ではこれが普通なのだろうか...とアレイスターは呆れていた。まあやる事は変わらないのだが。
 「もし、そこの人」
 と声を掛け初めて魔術師はアレイスターの存在に気付いた。
 「!?、貴様どうやっゴハァッッ!!」
 ゴッッ!!と、アレイスターの霊的蹴たぐりによって魔術師は後方へ大きく吹っ飛んでいった。
 「まあ、手加減はしたから死んではいないだろう」
 霊的蹴たぐりで気絶したらしい魔術師は、手加減したが骨くらい折れているだろうが。
 「さて、後はこれらの処理だが...。どうしたものかね」
 鳥の血で描かれた直径1m位の魔法陣にアレイスターに吹っ飛ばされて気を失った魔術師放っておけば問題にしかならない。
 さて、うしたものかと考えている時、ふと背後から人の気配を感じた。
 振り返って見ればそこには少女がいた。
 ツインテールの金髪を縦ロールが特徴的な少女。ブラウスに短めのスカートと、羽つきベレー帽やコルセットを組み合わせた、全体的にクラシカルな格好で服の上からでも分かる程に優れたボディラインをした少女。
 アレイスターが後々知る存在、魔法少女。
 ここに一人の魔術師と一人の魔法少女が邂逅した。


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