103:松坂英治[saga]
2020/02/19(水) 01:38:44.43 ID:S6X6A1SI0
時は少し遡り。
(クソ!!このままじゃ何の関係もないあの子らが魔女に殺される。あの黄色いメルヘン少女はどこ行っている?!)
早急にあの病院の場所を割り出し現場へと急行するアレイスター。とは言っても箒は使っていなかった。というより使えない。箒を使えばその分悪目立ちするし何よりも箒はネット喫茶では邪魔だという理由から別の場所に隠してあるのだ。それも結構遠くに置いてきた。普段は使わないだろうと思ってやったことが裏目に出た。今から取りに行っても遅くなるだけである。なので今は一分一秒でも早く着けるように全力ダッシュする他ないのである。ただそれもネット喫茶から病院までかなり遠いので間に合うかどうか。
ネット喫茶から出てきて大体一時間後、日も傾き始め、街をオレンジ色に染めている時、ようやっと病院に着いた。
病院の敷地内に入ろうとすると、魔女の結界の入り口にいる少女を見つけた。
だがその少女はアレイスターの望んでいた少女ではなかった。
黄色いメルヘン少女やピンク髪、青髪と同じ中学校の制服に身を包んだ黒髪が二又に別れているのとカチューシャ、後は無表情が特徴的な少女。
黒と紫のメルヘン少女である。その少女が病院にある魔女の結界へと入っていく様子が見られる。
(デジャブかな?)
見覚えのある光景に首を傾げるアレイスター。だが今はそれどころではないのだ。
(とにかく先を急がねば。あの少女も私と目的は同じだろう)
そしてアレイスターもあの黒と紫のメルヘン少女の後に続き魔女の結界の中へと入っていった。
144Res/130.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20