393: ◆ak8RAT8nZ62z[saga]
2020/02/01(土) 20:28:05.71 ID:inZCwpe10
まゆり「……前から思ってたんですけど、その暴力的口調はあの人の真似ですか?」
紅音「あぁ。一種の戒めみたいなもんだ。あいつみたいになるな。でも忘れるな。そういう」
元からこういう口調だった気がしないでもないが。
もう二年も経つ。昔の口調なんか覚えていない。
まゆり「紅音さんは強い人です。私は早く忘れたいのに」
まゆり「早く強くなって、あんな過去、忘れたいのに」
紅音「……忘れたら、駄目だ」
紅音「乗り越えていかないと」
まゆり「本当に強い人。だから私は、守りたい」
まゆり「これ以上、心が傷つかないように」
小声で言ったその言葉を聞き逃す耳は残念ながら持っていない。
でも聞こえないふりをする。
紅音「何か言ったか?」
その想いは一緒だから。
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