【禁書安価】垣根「終わりの日と」エイワス「始まりの日」
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◆ocnT.96ZZU
[saga]
2020/01/18(土) 01:55:52.59 ID:+ZrWQHxR0
〜七月二十九日・病院〜
冥土返し「…上条くんは一日ほどの記憶障害……二十八日のだね…それが起きているようだ。後、身体のあちこちにガラスの破片の切り傷があったが、こちらはそこまで問題じゃない。総合的に見て健康体そのものだ」
神裂「はい…それで垣根帝督は」
冥土返し「彼は重傷だ。原因は不明だが、かなりの記憶障害がある。具体的には分からないが以前とは全く別の人間になっても可笑しくないほど記憶が混濁している。身体のほうも不思議な点があって、それは右腕から不思議な信号が出ていることだ。肩との境界に継ぎ目のようなものがある、まるで以前に接合手術をしたみたいにね」
ステイル「あの時確かに垣根帝督の右腕は消し飛んだはず……」
神裂「だけど、倒れた彼の腕は元通りになっていた」
冥土返し「信じ難い話だが、ここは学園都市。あり得なくはないから怖いものだよ。とにかく、腕があること自体は良いことだね。だが記憶の方は手術とかでどうにかなるレベルを超えている。そして自慢じゃないが僕以上に彼のことを治す可能性がある人間はいないよ」
神裂「つまり……」
冥土返し「打つ手無し、ということだね」
神裂「そんな…!」
冥土返し「そう悲観することはない。確かに記憶はなくなった。でも幸いにも身体には何も異常はない。だから今まで通り、普通に生活することもできるよ……次に目が覚めた時には、すぐに退院もできる」
ステイル「そうですか……ならまだ救いがありました、ありがとうございます。……行こう神裂」
神裂「はい……先生、ありがとうございました」
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