コナンSS 「ある狂者達の日記」
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32: ◆bujB8GgAPs[saga sage]
2020/01/16(木) 23:22:19.63 ID:BO7CEBl70
◎月24日

【今日彼を呼び出した。
 話があるからと。
 
 彼女に罰を与えている時も連絡はあったようだけど、携帯を見ていなかったから。
 彼からの着信が山の様だった。
 そんなに私と話したかったのね。
 嬉しいわ。
 
 現れた彼は、酷く疲れた顔をしていた。
 私を探して疲れていたのね。
 
 彼は会うなりこう言った。
 蘭が行方不明になった。お前は何か知っているのか?と。
 
 私は彼を彼女の元に案内した。
 変わり果てた彼女の元に。
 
 彼は言葉を失っているようだった。
 何故こんな事をした?と聞いて来た。

 だから、答えた。
 あなたが約束を破ったからだと。
 
 でも、あなたは何も悪くない。彼女が全て悪いのよ。
 だから私が代わりに罰を与えたの、と。

 彼は茫然としていた。
 が、暫くして彼女を開放するように言った。
 
 まだ分かっていないようなので、私は彼女に止めを刺した。
 彼の目の前で。
 
 彼は崩れ落ち膝をついた。
 無理もないわよね。自分の過ちを認めるのは辛いもの。
 でも、これであなたは自由。解放されたわ。不幸せから。
 これでやっとあなたと私は幸せになれる。
 
 そう言った私の言葉に彼はこう答えた。
 済まない、灰原。すべて俺のせいだと。
 
 そして、徐に傍にあったナイフを掴み、こう言った。
 罰を受けるよ、と。
 お前は悪くない。咎は俺が負う、と。

 そして、自分にナイフを突き立てた。



 どうして?






 どうしてなの?





 これからあなたは幸せになれるはずだったのに



 どうして
 















 どうして?】


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