21: ◆bujB8GgAPs[sage saga]
2020/01/14(火) 18:01:16.61 ID:8xItus230
□月10日
【あれから何度も彼と会った。
最初は彼女に気を遣っていたけど、段々抵抗も無くなって来てるみたい。
食事だけでも不倫と感じる女性は多いのだから気を付けなくてはいけないのよ?工藤君?
まあ、もう手遅れなのだけれど。
そろそろ頃合いと見図り、今日はいつもよりお酒を多く飲ませた。私もたくさん飲んだ。
そして、泥酔する振りをして彼にもたれ掛かったり、抱き着いたりした。
彼は戸惑っていたが、顔を真っ赤にしてその内抵抗もしなくなった。
可愛いもの、女性には相変わらずウブね。
そして、気を見て彼のお酒に薬を入れた。
強力な媚薬。
そして更に泥酔した振りでスキンシップを図った。
その内お酒とは関係無く彼の心拍が高鳴っているのを感じた。
そのタイミングで帰ろうと言った。
タクシーに乗り込んで、私は彼の膝の上で寝たふりをした。
彼は、オメーの家どこだよ?と聞いてきたが私は酔ったふりをして答えなかった。
途方に暮れた感じの彼は近くにあったホテルに私を置いていこうと考えたのだろう、タクシーをビジネスホテルの前に止めた。
計画通りだった。
彼がチェックインを済ませ、部屋へ私を連れて行きカギを開けた瞬間……。
私は彼にキスをした。
軽いものではなく舌を絡めたキスを。
彼は驚いていたが私を突き放す事はしなかった。
そして、どうして……?と聞いた。
私はこう言った。
好きだから、と。
そして、こうも言った。
ここなら誰も見ていない。
好きにして良いわよ、と。
俺には蘭が……。という彼に私はダメ押しをした。
期待、してたんでしょ?じゃなきゃ何度も会ったりしない、と。
その言葉に彼は口をつぐんだ。
そしてもう一度私からキスをした。
そして、来て、と言った。
その後、彼に押し倒されてからの事はあまり覚えていない。
あまりにすごい快感と幸福感以外は。
あの日、私達は初めて1つになった。
私の狙い通りに……】
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