15: ◆bujB8GgAPs[sage saga]
2020/01/14(火) 16:43:28.93 ID:8xItus230
×月7日
【こんなに早く彼と食事に行けるとは思っていなかった。
社交辞令だとも思っていたのに。
あれからすぐ連絡をくれるなんて。
驚いたし嬉しかったが、あまりそれを見せたくないので着飾るのは止めておいた。
俺と会うのが嬉しいのか?なんて茶化されても癪だったから。
奥さんは大丈夫なのか尋ねると、「昔の知り合いに会うからって言ったらまあOKしてくれたよ」
と言っていた。
きちんと女性と会うのか説明はしたのだろうか?
その後、食事をしながら昔話に花を咲かせた。
縮んでいた頃の苦労や探偵団の子供達、組織の話、懐かしかった。
その後不意にお前は今どうしてる?結婚は?と聞かれたので少し胸が痛んだが、まだだと返した。
勿体ないな、いくらでも貰い手がいそうなのにと言われたので少し不機嫌気味に余計なお世話だと返した。
何年たっても鈍感なのは変わらない。
ホッとするようなイライラするような気分だった。
そのやり取りを経て聞いてみた。
今幸せなのかを。
最後に私とした約束は守られているのかを。
すると彼はこう答えた。
「んー、どう、かなあ……」と。
その真意を問おうとしたが、彼に探偵業の電話が入って行かなければならなくなってしまったので、後日また会う約束をした。
また会えると思うと嬉しくなってしまったが、幸せとはっきり答えられないのは何かあるの……?】
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