麻子「……華、さん」 華「はい?
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66:名無しNIPPER
2020/01/13(月) 01:15:06.21 ID:j/ROv3cf0
麻子「……キスしたのは初めてだ」

華「……わたくしもです。本当に……気づいたらしてしまっていたのですけど」

麻子「ずいぶん強引だったな」

華「お嫌でしたか?」

麻子「……嫌じゃ、なかった。大事にしてくれてるんだなって感じたから……って改めて言わせるな恥ずかしい」

華「言われるのも少し恥ずかしいですね」

麻子「あとカツの味がした」

華「そういうことは言わなくていいんです!!」

麻子「私だって親子丼の味がしただろう」

華「……しましたけど」

麻子「一緒に色んなことを味わいたいって言ってたからよかったじゃないか」

華「あれはそういう意味ではなくて……もう! せっかくわたくしが覚悟してこうしてるのに、変なことばっかり」

麻子「……まぁ、なんだ。不安の裏返しみたいなものだから許せ」

華「? 不安なんですか?」

麻子「女同士で人に言えないことしようとしてるんだ。ましてこんな貧相な体でな。不安にもなる……」

華「……」

麻子「……」

華「……ぷふっ」

麻子「!? な、なにがおかしい!?」

華「いえっ……麻子さんもそういうこと気にするんだなって……」

麻子「ぐぬぬ……自分が『力』を持ってるからってお前……!」


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