27:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 20:41:30.45 ID:zPoxPRfb0
麻子「だ、だって……五十鈴さんは」
華『はな』
麻子「えっ」
華『はな、って呼んでくださいませ』
麻子「……華、さんは、私なんかには勿体ないくらいよくできた人だから」
華『まぁ。それこそ勿体ないお言葉です』
麻子「……。だからその、女性として受け入れられるかはともかく、私が華さんっていう人間を拒絶することは、有りえない」
華『…………………』グスッ
麻子「は、華さん? 泣いてるのか?」
華『ん、はい。嬉しくて泣いてます』
麻子「へ?」
華『情けない話ですけど。わたくしとても怖かったんです。麻子さんにこんなことを言ったら、もうお友達の関係にも戻れなくなるかもしれないって』
麻子「それはないっ」
華『はい、そう言ってくださると信じていました。信じていましたけど……やっぱり怖くて』
麻子「……そんなにか」
華『そんなにです。そんなに臆病になってしまうくらい……今のわたくしは麻子さんに惹かれているんです』
麻子「でも……それは」
華『きっとお薬のせいかもしれません。でもいいんです。先ほども申し上げましたけれど、別に後悔は致しませんから。むしろ言えてすっきりしました』
麻子「薬のせいじゃなかったら、私なんかに夢中になる理由がないからな」
華『そんなことはありません。麻子さんはとても素敵な方です。きっと他の皆さんもそう思っています』
麻子「今の華さんのそれとは違うだろ」
華『うふふ、そうかもしれませんわね』
麻子「…………なんだか変な感じだな」
華『……ですね』
麻子「……その…………ぁりがと」
華『麻子さんに感謝されてしまいました♪』
麻子「愛想良くできなくてすまん」
華『その方が麻子さんらしいです』
麻子「それは褒めてるのか?」
華『もちろん』
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