12:名無しNIPPER[saga]
2020/01/11(土) 21:46:41.48 ID:uct5lrwh0
彼女は長い時間を部屋で一人で過ごしながら、頻繁にわたしを呼び、微笑んだ。
彼女はわたしに何かを話しかけると、その度にわたしを片手で持って"わたし"に扮して喋り、まるでわたしと会話しているかのように振る舞った。
彼女が演じる"わたし"は、彼女の何をも否定しなかった。
彼女が演じる"わたし"は、彼女のことを「大好きなお友達」だと言った。
彼女が桃色のワンピースを着るときは、"わたし"も桃色のワンピースを着た。花柄のときは花柄を。水玉模様のときは水玉模様を。
そしてエプロンドレスを着るときは、エプロンドレスを着た。
その度に"わたし"は「お揃いの服が着られて嬉しいな」と言った。
彼女と"わたし"がカードゲームやボードゲームに興じると、いつも決まって彼女が勝った。
その度に"わたし"は「すごいね!」と目を輝かせた。
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