31:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 21:28:39.83 ID:81whGR+F0
ビカラ「それが、う、嬉しい、です……」
ルリア「ビカラさん!これからも、よろしくお願いしますね!」
ビィ「おうよ!ビッキィのビカラも、こっちのビカラも、オイラどっちも面白くて大好きだぜ!」
32:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 21:50:03.22 ID:81whGR+F0
クビラ「次は誰に話を聞こうか」
ルリア「耳の良いニオさん、の次は目の良いソーンさんでどうですか?」
クビラ「ソーンか……私、よく一緒になるけどあまりちゃんと喋ったこと、無いんだよね」
33:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 22:31:14.91 ID:81whGR+F0
ルリア「…………という訳なんです」
34:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 22:31:53.71 ID:81whGR+F0
ソーン「やっぱり。私、今日は日が昇る前、まだ誰も起きていない時間から弓を握っていたんだけどね……」
ソーン「練習の間ずっと、ちょうどここにひとりで立っていたから、このドアの丸窓からその通路が目に入っていたの」
クビラ「ちょうど私の顔くらい大きさで、高さも顔の辺りにある窓だね」
35:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 22:32:40.41 ID:81whGR+F0
ソーン「通路の部屋のドアは内開きだから、ドアに隠れて見えなかったということも当然ないし」
ソーン「まあその代わり内開きなおかげでそれぞれの部屋のドアの開閉は見えていないけれどね」
ルリア「でも、実際出入りすれば絶対に見えたはず……そういうことですね?」
36:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 22:33:09.53 ID:81whGR+F0
ルリア「ローアインさんたちは見かけましたか?」
ソーン「ううん、彼らの部屋のある通路はあっち……ここからでは見えなかったわ」
ソーン「ルリアちゃん達のいる方の通路のドアが右手で、左手のドアが彼らのいる方の通路なの」
37:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 22:34:15.77 ID:81whGR+F0
クビラ「朝になる前からいたんじゃ、見逃すことだってありそうだけど……」
ビィ「いいや、ソーンの魔眼は伊達じゃねぇぜ!」
ルリア「そうですよ!ソーンさんはすーっごく遠くのものでも、全部見えちゃうんです!」
38:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 22:35:18.08 ID:81whGR+F0
クビラ「ううん……ただ、凄いなって」
ソーン「凄い、か……」
クビラ「……私、十二神将なのに、先代の亥神のような大きな力は無くってさ」
39:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 22:36:36.37 ID:81whGR+F0
クビラ「以前の、この艇に来る前の私が十天衆の貴方を見たら……」
クビラ「その才能に嫉妬したかもしれないし……うん、化け物って言って、怖がったかも」
ソーン「…………」
40:名無しNIPPER[sage]
2020/01/08(水) 22:37:15.75 ID:81whGR+F0
クビラ「だから、ソーン、今の私は貴方のこと、そうやって遠ざけたりしないよ」
クビラ「私が目指す、並びたい、そして超えたい目標の1人だから」
ソーン「……ふふ、ありがとう」
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