王「勇者のためにセーブポイントを設置してまいれ」村人「頑張りますだ!」
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28:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:27:04.71 ID:5AeAPs/90
村人「おめえ……おめえ、まさか――」

村人「魔王か!?」

魔王「その通りだ」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:27:50.45 ID:5AeAPs/90
魔王「そんなものを城内に設置されたら面倒なことになる。セーブポイントとやらをよこせ」

魔王「さすれば、見逃してやる」

村人「…………!」
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:29:17.94 ID:5AeAPs/90
魔王「いっとくが、キサマなどいつでも殺せる。やらないのは、単にそういう気分じゃないからだ」

魔王「さぁ、セーブポイントをよこせ」

村人「い、いやだ……」
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:30:32.23 ID:5AeAPs/90
村人「セーブポイント、オラを守ってくれぇっ!」サッ

ゴワァァァッ!!!

魔王「な……! こいつ、セーブポイントでガードを!?」
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:31:49.41 ID:5AeAPs/90
魔王「……最期に聞いておこう」

村人「な、なんだべ……?」

魔王「仮にキサマがセーブポイント設置という任務をまっとうしたとしても」
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:33:16.00 ID:5AeAPs/90
村人「オラ……みんなが好きだから……」

魔王「!」

村人「王様は偉いと思うし、勇者様尊敬してるし、村のみんなのことも好きだし」
以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:33:54.20 ID:5AeAPs/90
魔王「……設置しろ」

村人「へ?」

魔王「ここは私の部屋の目の前だ。ここにそのセーブポイントを設置しろ」
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:35:07.69 ID:5AeAPs/90
魔王「もしも……私もお前のような心を持っていれば……」

魔王「あるいは魔王などに堕ちずに……」

村人「!?」
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:36:18.54 ID:5AeAPs/90
それからしばらくして――

― 村 ―

村娘「お〜い!」
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:37:42.54 ID:5AeAPs/90
村娘「あんたが設置したっていう、セーブポイントのことも書いてあるだよ」

村人「え、本当か?」

村娘「勇者様、魔王に10回くらい殺されたけど、部屋の直前にセーブポイントがあったおかげで倒せた〜とか」
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2020/01/08(水) 12:39:03.89 ID:5AeAPs/90
村娘「セーブって言葉には、記録って意味の他に『救う』『守る』って意味もあるけど」

村娘「あんたのセーブポイントのおかげで、勇者様は世界をセーブできたんだべな」

村人「……んだな」
以下略 AAS



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