69: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 20:42:15.43 ID:hoMUvMIQo
あれから色々と考えた。
もっともらしい答えのようなものを手にしては、やっぱり違うだなんて言って手放して、そんなことを何度も繰り返した。
その中には、もしかしたら正解があったのかもしれないし、あるいは全部間違っていたのかもしれない。
いまとなってはもう分からないし、確かめようもない。
それでも。
いま私の手の中には、たった一つだけ、手放したくない言葉がある。
綺麗なのか汚れているのかもわからない、でも絶対に見失うことのできない言葉がある。
果たしてそれは、プロデューサーに答えを委ねたあの日の私への手向けに足るものだろうか?
分からない。分からないけれど、私はこの言葉を伝えなくてはならない。
プロデューサーに。
そして、他ならぬあの日の私自身に。
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