40: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:50:25.10 ID:ck9R+qDf0
桃子「なんというのかな……心配になっちゃったんだと思うな」
紗代子「?」
瑞希「高山さんは、着実に実力をつけておられる上、その方途も持っておられます。私や他のみなさんは、心配になってきたのです。自分は壁にぶつかったらどうすればいいのか……と」
41: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:50:57.57 ID:ck9R+qDf0
それぞれが去った後、紗代子は軽く頷くと言った。
紗代子「私も、もう一回レッスン場に行こうっと!」
昨日よりも今日は、がんばれた。
42: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:52:57.99 ID:ck9R+qDf0
悪徳「追加の資料をお持ちしやした。と言っても、以前あっしがお届けしたモンと大して変わりはしやせんが」
黒井社長「……」
43: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:53:49.75 ID:ck9R+qDf0
黒井社長「ヘタはヘタだが、今日見た彼女は、格段に進歩しているんだ……」
悪徳「そ、そうなんで? ですがまあ、それにしたってお猿さんに毛が生えたようなもんでしょう?」
記者の悪徳を、黒井社長は一瞥する。
44: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:56:20.85 ID:ck9R+qDf0
翌日のレッスン後、候補生達は雑談に興じていた。
可奈「私ね、如月千早さんに憧れてるんだ」
45: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:57:04.68 ID:ck9R+qDf0
紗代子「ねえねえ、ロコちゃんは絵が得意なんだよね?」
ロコ「ハイです! まあロコはアートに関しては、ピクチャーに限らずオールマイティーだとシンクしてますけど」
紗代子「ちょっと描き方っていうか、コツみたいなのあれば教えて欲しいんだけど」
46: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:57:39.76 ID:ck9R+qDf0
紗代子「うん。プロデューサーが、ダンスのフリがなかなか覚えられないのは、客観的な動きを理解していないからだって」
百合子「客観的な動き……なるほど。ダンスって自分でやってるとどう踊ってるか、わからなくなることありますもんね」
紗代子「ダンスのフリを絵に描いたら、どう動けばいいかわかるし覚えるのにも役に立つかと思って」
47: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:58:36.18 ID:ck9R+qDf0
〜5分後〜
静香「どうかしら!」
百合子「えっと……」
48: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 10:01:32.30 ID:ck9R+qDf0
桃子「でも確かに、動きを描いてみるっていい考えかも知れないよね」
瑞希「はい……混んでなければ、移動の電車とかでもダンスレッスンの代わりになりそうですし」
紗代子「うん! 私もそう考えてたんだ!」
49: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 10:02:12.79 ID:ck9R+qDf0
静香「え……? あ、はい」
紗代子「ピアノのCDとか持ってる? 持ってたら貸して欲しいんだけど」
静香「それは持ってますけど、紗代子さんもピアノを始めるんですか?」
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