高山紗代子「敗者復活のうた」
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312: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 18:00:43.90 ID:ZRhpxi3E0
P「!」

紗代子「私のプロデューサーは、将来を夢見たアイドルを引き抜かれても、周りからひどいことを言われても、それで心に傷を負って人前に出られなくなっても、夢をあきらめなかった人です」

P「俺は……」

紗代子「心に傷を負い、人前に出られなくてもプロデュースをする方法を模索し、相応しいアイドルを見つけ、そのアイドルをここまで育てた人です」

P「……俺は」

紗代子「担当アイドルを、トップアイドルにするという夢を絶対にあきらめない姿を、私は尊敬しています!」

 彼には、わかった。
 紗代子と和解しても消えなかった、心の中のもやもやとしたざわめきは、きれいさっぱりと消えてなくなっていた。
 自分は誰かに認められたかった。肯定されたかった。
 紗代子が自分を認めてくれた。
 自分はトップアイドルを育てたかった。それが夢だった。
 紗代子をトップアイドルにしよう。それが俺の夢だ。

 彼にはわかった。
 高木社長の言っていた、復習の終わる時……いつかがやってきたのだ。

 いつかは今日だった!


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