207: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:29:43.19 ID:ZRhpxi3E0
事前に予定されているレッスン時間は1時間だったが、2時間半後に紗代子は戻ってきた。
紗代子「ごめんね! つ、つい夢中になっちゃって」
瑞希「大丈夫です。そうだろうと、最初から思っていましたから……学校の課題をやっていました」
無表情にそう言う瑞希だが、口の端と瞳の動きで紗代子には彼女が笑っている事がわかる。いや、正確には心中そう思っているということだ。
瑞希「これから……音無さんに会いに行きませんか?」
紗代子「あ、さっきのこと? うん……そうだね。少し変だったもんね」
瑞希「なんだか気になります……、ではさっそく765プロ事務所に向かいましょう……ごー!」
電車から降り、事務所に向かいつつ紗代子は改めて今日の小鳥とプロデューサーのやり取りを思い出す。
あれはなんだったのか。
思い当たるのはあの記事の主……
瑞希「どうされました? 高山さん」
紗代子「あ、うん……さっきの小鳥さん、なんであんなに必死にShahの記事のこと、プロデューサーから隠そうとしてたのかな、って」
瑞希「確かに……あの慌てようは、普通ではありませんでしたね」
紗代子「私のプロデューサー、ずっと外国に行ってたんだよね」
瑞希「はい。……なるほど、Shahさんとその時に何かあったのでは、思っているのですね?」
紗代子「なんとなくだけど……でも、そう考えると小鳥さんがShahのこと知ってそうだったり、プロデューサーさんから記事を隠そうとしたのも、理解できるかも知れないって思ったの」
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