11: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:10:53.78 ID:ck9R+qDf0
小鳥「高山紗代子さんにご異存がなければ、本日にでも……もちろん学校が終わった後に昨日の会場、765プロ劇場においでいただけませんでしょうか?」
紗代子「もちろんです! あの……ありがとうございます!! 本当にありがとうございます!!!」
小鳥「いいえ。こちらこそ、色々とご心配をおかけいたしました。では、765プロ劇場にて高山紗代子さんをお待ちしております」
道ばたで、何度も何度も紗代子は頭を下げた。
通話を終えて目に入ったのは、いつもと同じ見慣れた風景であるはずの通学路が、まるで金色のように、そして極彩色のように輝いた景色だった。
終わったと思っていた。
諦める努力を始めなくちゃ。
そう思っていた心に、一筋の光が降ってきた。
昨日まで、いや先ほどまでの惨めな気持ちから一転、紗代子は生き返った気がしていた。
輝く景色の中を、紗代子は学校に向かって走り出した。
344Res/278.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20