セイバー「聖杯大喜利戦争 座布団十枚目!」イリヤ「おめでとーございまーす!」
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4: ◆8cB8K086lg[sage]
2019/12/25(水) 14:45:25.44 ID:VqN+vqBbo

 文字通り真正面から言ってきたなと、少しばかり呆れる。若者特有のこういう所は、みずみずしくも映るが、やはり癪に障る。自分の中で決着をつけたはずの問題を、今さらその程度の理由で蒸し返されるのは苛立たしく、もどかしい。 

「時に笑わせるということは笑われるということでもあるのです。それを生業としている人もいる。そんな風に可哀想などと評するのは礼を失するというものでしょう」

「なら、セイバーは自分自身の問題として、それで平気なのか」

 それはもはや水掛け論だ。全ては目的を果たすため。ならば己の誇りも捨て去ると、もう十年も前に決めたことだ。それを今になって改めて言葉として聞かされるというのは耐えがたいものがある。
それを何も――何も貴方の口から聞かされるのは。
 
 自分自身の問題として平気か? 平気だとも。 己が今まで行ってきたことが、きちんと意味のあるものである限りは。 

「シロウ、つまり何が言いたいのですか。要するにそんな役は似合わないから止めてしまえと、そう言いたいのですか」

「……じゃあ、もっと素直に言うよ」

 そう言うと、士郎は改めて私の視線をまっすぐと見つめ直した。

「セイバー、俺が辛いんだ。そんなセイバーを見ているのが」



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