3:名無しNIPPER
2019/12/25(水) 05:09:29.80 ID:77T4edg60
思い返すと、我ながら酷い。
一週間前、私は後輩に呼ばれて事務所に顔を出した。
その子はとても優秀で、要は「才能のある子」だったんだと思う。
私の顔を見た瞬間、私に人懐っこい笑顔を見せて、一冊の台本を渡してきた。
人気ドラマシリーズの、まだ公開されていないシーズンのものだった。
覚えている、散々だったオーディションのことは思い出したくもない。
「センパイ、これ、私一番に見せたくて!」
その表紙に、出演者として、後輩の名前が印字されていた。
――。
「はあぁ」
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