81: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:59:41.21 ID:yU6CR/tX0
「季節も一巡したことだし、あたしまたセンターやりたいなぁ」
「私もやりたいです」
「はいっ、私もですっ」
みんなの視線が順にアタシを射抜く。これは試されてるって分かってる。アイドルになれたのはアタシが変わったわけじゃないんだとずっと思ってた。みんながいてくれる、サポートしてくれるおかげだって思ってた。でも、ひとつだけ、変わったことがあったみたい。アタシはそれを変化だとは考えていなくて。これはみんなが、プロデューサーサンが、眩しいライトのあたる場所が教えてくれたこと。
「じゃあ、アタシもっ!」
手をあげながら目立つようにステージの一番真ん中に立つ。遠くがぼやけるほどまっすぐ続く真っ暗な観客席にあの日の景色を重ねてみる。もうココロの棘はちくちくしなかった。
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