77: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:57:06.70 ID:yU6CR/tX0
最初に反応してくれたのは悠貴チャンだった。間奏の振りをやめて片手を振ってラララを紡ぐ。肇チャンはカラダを揺らして誰よりも大きな声でメロディーを引っ張ってくれた。美世サンは盛り上げ上手だから、マイクを見てくれてるみんなにさっと向けてくれて。アタシたちのラララが揃った。
キレイなウエーブみたいに困惑のざわめきがシンガロングに変わっていく。アタシの声はあっという間に大きな絵筆で世界を塗り替えてしまった。大反響のラララがアタシたちに返ってきて、それをまた楽しいって気持ちにして返して、そうしてラリーは続いていく。そうしたら自然と言葉が溢れた。
「ありがとっ、今最高に楽しいよっ!!」
あとで怒られるかもしれないけれど、謝られるかもしれないけど、そんなこともうどうでもいい。楽しいって楽しませることにもなるってこと。これ以上にないくらいに教えてくれた。たったひとりだけが立てる世界の真ん中で。
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