56: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:45:56.64 ID:yU6CR/tX0
「アタシに真ん中はムリだよ、プロデューサーサン」
冬空へ掻き消してしまおうと思った呟きは、白い息と一緒にゆらりと立ち上って、そして誰かにキャッチされた。
「はぁっ……はぁっ……そんなことないぞっ」
「……ぷ、プロデューサーサンっ!?」
いつのまにか景色は淡い白に染まって、ぼやけた向こうで舞い散る粉雪にイルミネーションの光が反射して誰かを照らしていた。アタシは大きな黒い傘を差し出されていた。どうして追いかけてきてくれたのかとか、ここをどうやって探り当てたのかとか聞きたいことはたくさんあったけれど。
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