39: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:35:52.94 ID:yU6CR/tX0
◇
それから数週間。アタシの苦闘は続いていた。
「美世サン、送ってくれてありがとーっ」
「全然いいよ、あたしにとってはちょっとしたドライブだし♪」
いつもだったらのんびり歩く12月も今回ばかりは駆け足だ。今日の全体レッスンが終わった後、美世サンが家まで送ってあげるよって提案してくれた。美世サンの車の助手席はなんだか慣れないけれど、こういう気配りがやっぱりユニットのお姉さんたるところなのかも。
公演までのタイムリミットを宣言されてから練習した回数はもう数えられなくなった。悠貴チャンとの早朝ランニングも、肇チャンとの朝レッスンもできる範囲でちゃんと一緒にやっていた。その分、疲れたーって思うことが増えて、電車で行き来するより、女子寮に泊まり込もうかなって考えることもたまにあったりする。
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