31: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:31:57.31 ID:yU6CR/tX0
ふたりの笑い声が白くゆらめく呼吸と一緒に朝焼けの空に響く。ゆっくりと走り出せば、悠貴チャンはペースを合わせてくれる。部活のときはもっとだらっとみんなで走ってるなーなんて反省すれば、なんだか今の自分が熱血漫画の主人公になったような気分になる。いやいやいや、それはアタシのキャラじゃないっ。
「センターのこと、受けられたんですねっ」
走っている間、いつものお返しとばかりに悠貴チャンの質問攻めにあったアタシは、とうとうこの企みの本音をバラしてしまった。悠貴チャンの反応が、アタシのことを信じてくれたあのゲームセンターのときと同じだったことにすごく安心する。
「アドリブとかしたら怒られそうだなーっ」
「私は柚さんのアドリブの振り付け好きですよっ」
「でもでも、センターなんだったらそういうとこちゃんとしないと!」
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