23: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:27:37.08 ID:yU6CR/tX0
みんなにとってのトクベツがどこかにあるんだってことをアタシはまた目の前で見送るだけなんだろうか。好まれるような強くて優しいヒトじゃないのは、そして、どやってできるなにかがないのは、どうしてだっけ。
アタシにとってセンターは眩しいスポットライトのあたる場所。トクベツなヒトのための場所だ。
『今の柚なら大丈夫』
聞こえないはずのプロデューサーサンの声がリフレインする。ねぇ、今度こそ、今度こそ。マジメになったらアタシは変われるかな。そんなココロの叫びは誰にも聞こえなかったはずなのに、その答えを返すように3人が笑うから。アタシはまた分からなくなってしまう。
「柚ちゃんならきっと大丈夫です」
「うんうん」
「はいっ」
みんなが次のゲームを求めて歩き出す。遅れて数歩。アタシはアタシのことを信じてあげられないけど、そんな顔をしてくれる友達のことは信じさせてくれないかなと、なにかに願った。
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