12: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:21:35.77 ID:yU6CR/tX0
まだ始めのころのレッスンだからトレーナーさんなしで、まずは課題を自分たちで消化するところがスタート。この3人と一緒のレッスンはなかなか楽だなって思うことがある。だってボーカルは肇チャンが、ダンスは悠貴チャンが、ビジュアルは美世サンがとっても頼りになるから。
「うぇっ、アタシ、課題多くないカナっ?」
「そうですか?」
でもそれはそれ、これはこれ。みんなの課題をちらっと見てみると、だいたいどこか良いところが書いてあって、そういうところは課題が少なかったりする。アタシは全部均等に課題が振ってある。マルもバツもなくてサンカクばっかり。ホントこういうところだなって自嘲が喉元まで出かかった。
アタシはなにやってもフツウだ。そこが良いよって言ってくれる人が、自分だけのトクベツを見つけていくのを何度見送ってきたことだろう。自分だけの味ってなに。個性なんて言葉をアタシは知らない。だからアタシはまだどうしてアイドルになれたのか分からない。アタシにとってスカウトされたことは奇蹟だとしか思えなかった。
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