57:名無しNIPPER[saga]
2019/12/25(水) 13:45:49.22 ID:4keSQUuyO
魔王「…………今、凄く魔王っぽいこと言っているってわかってます?」
勇者「俺には力があるッ!! 刃向かうやつがいたら殺せるだけの力がッ!! 誰にも文句は言わせるものかッ!!」
魔王「真面目な人ほど振り切るときはすごいといいますが……事実だったようですねぇ」
勇者「お前もだ!! お前が拒否しても関係ない! 力づくでも連れて行くぞ!!」
魔王「過去を暴き、私の正体を知れば、国は崩壊し、苦しむのは民ですよ」
勇者「やらなければわからないだろう!? 俺がそうはさせない!」
魔王「なぜそんなに眉間にシワをよせて、苦しむ姿を見せるのです。感情的になる必要はないはず」
勇者「うるさいっ、うるさい、うるさいっっ!! 嫌だ! ここから先ずっと虚しいまま生きていくなんて、ごめんだ! お前だけ逝かせないぞ!!」
魔王「では、貴方こそ自殺でもすればいいでしょう……あぁ、人生の楽しみを知る前に強くなりすぎちゃったんで、それが嫌なんですか」
勇者「っ!?」
魔王「古来より悪魔は人間の味方だったという見解があります。結果、人間を堕落させてしまうだけで、悪魔は悪魔なりに人間の望みを叶えてやっただけだ、と。貴方にとって私は悪魔のような存在なのでしょうね」
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