71:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 14:23:48.35 ID:9hCF7dup0
「お父さん。荷物は、この段ボールに詰めればいいの?」
「ああ。引っ越しのトラックは明日来るからな」
「はーい」
なーちゃんが、いそいそと自分の荷物を
段ボールに詰めている様子を、
甜花はベッドの上で眺めていました。
あの後、この街を出ることになったのは、
お父さんとお母さんが決めたことでした。
きっと、甜花との記憶を思い出させないために
それは必要なことだったのでしょう。
また、甜花に関わるものをすべて捨ててしまったのも、
ふたりで話し合った結果でした。
ふたりとも、その時はとても悲しそうに泣いていました。
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