62:名無しNIPPER[saga]
2020/01/01(水) 10:50:43.83 ID:12PeC/pS0
「こっちはこれでもお金払ったんですよ!それをあの女はさも当然かのように素っ気ない態度で時間終了までスマホの画面眺めてましたよ!」
「そのくらいでキレるなよ。様子がわかっただけでいいだろ。」
「まあ僕だってあんな尻の軽そうな商売女とやるつもりは一切ありませんよ。
けど怒っているのはそれだけじゃないんですよ。これでも僕は身持ちの固い公務員ですよ。
それなのにあの女は…こっちの番が終わったと同時にあんなのと…」
青木がイラついている原因は亜紀の態度もそうだが仕事への姿勢にも問題があった。
前述の通り、青木の番が終わると4番という常連客らしき男が現れたらしい。
ちなみにこの4番という常連客は発話障害の持ち主で筆談のやり取りを行っていた。
その4番が姿を見せると亜紀はそれまでの素っ気ない態度が嘘かのように豹変した。
まるで恋人かのようにイチャついていたとのことだ。
「本当にあいつ仕事舐めてますよ!あのさやかちゃんは!」
「さやかちゃん?彼女の名前は亜紀さんではないのですか。」
「さあ?店ではさやかと名乗っていましたけど本名じゃないなら源氏名でしょ。」
今の話を聞いて右京は昼間の出来事を思い出していた。
初枝が訪ねた家…恐らくは亜紀の実家で見た家族写真。
そこに写っていた亜紀の妹の名前はさやかだった。
つまり亜紀は実の妹の名前を源氏名として使っている。
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